大丈夫!
再生への秘策はここにある!!
自殺寸前まで追い詰められた中小企業社長の奇跡の復活ドキュメント
「借金地獄に克つ!」
(こうして自己破産・倒産の危機を突破した)

諦めるな!
必ず脱出できる!!
膨大な負債をかかえつつも
死の渕から再生に向かって復活できた私の体験と
ノウハウを役立ててください
著者 弊社スタッフ 藤森俊一
平成16年12月20日発売
二見書房 1,575円(税込)
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著書一覧
目 次
はじめに―倒産を回避し、奇跡の復活を果たすプロローグ 自己破産・倒産が回避できた次男の瞳に光が差し込んだ日再生への勇気と希望が生まれた!
第1章 負債総額3億8千万円の社長を引き受ける
業績低迷の実家のニット製造工場へ(最初のUターン)
製造業が壊滅的になってしまう危機感
別会社を設立し、将来に備える
実家の工場が経営危機に陥った!
ついに経営悪化の実家工場の社長に就任!
銀行に毎月「資金繰り表」を提出して信頼を得る
深刻なバブル崩壊の余波
初めての人員整理・・・・・リストラを断行!
百貨店『そごう』の破綻による取引先の相次ぐ倒産
東京地裁で見た主力取引先の「自己破産・倒産」劇
名門企業が紙切れ一枚で社員を即日解雇
苦境のなかでの社長の本当の力量とは何か?
第2章 メインバンクから追加融資が経たれたときの対策
メインバンクからの出向役員には気をつけろ!
『手形パクリ詐欺事件』に巻きこまれる
追加融資を経たれたときにとった行動
『金融再生法』の実施で中小企業がバタバタと倒産
追加融資に対する各金融機関の対応とは?
【メインバンク(地銀)】―――追加融資に応じてくれない
【信用金庫】―――地元企業を熱心に応援!追加融資をしてくれた
【中小企業金融公庫】―――借入金返済に「リスケジュール」の提案を受ける
【国民生活金融公庫】―――第3者保証を条件に追加融資に応じてくれた
条件変更(リスケジュール)を行う場合の3つの方法
月々の借入金返済額8百50万円が86万円になった!
第3章 経営危機に真っ先に手を打つべきこと
本当のリストラで「攻めの経費削減」を目指す
雇用保険の助成金制度を活用する
経営苦境に社員からの出資を求めるのは不可能か?
会計事務所の所長に苦しい真情を打ち明けると・・・・・・・
自己破産・倒産にいたるプロセスとは?
裁判所に納める「予納金」といえどもバカにならない
そのとき父は取り乱し、母は泣き崩れた
自己破産と聞きつけた親戚からの冷酷な仕打ち
税務署へは直接出向き、消費税の支払いを待ってもらう
マイナスの取引先の整理こそ肝心!
人員整理には幹部社員の動向に気をつけろ!
隠密裏に準備されていた「希望退職者リスト」
元幹部社員による窃盗刑事事件
第4章 倒産回避への大いなる確信を生むもの
自己破産・倒産を回避するためのウルトラCとは?
どん底で出会った一冊の本
「勇気と希望と陽気」が湧いてきた
OB会でいわれた一言「君!自己破産しろ!!」
自己破産した元社長が吐露した過酷な現実
自己破産による「心の破産」の恐ろしさ
「多重債務者」と「過重債務者」とは根本的に違う!
いよいよ本の著書に連絡
「大丈夫、自己破産は回避できます」
家族の瞳に光が宿りはじめた!
第5章 再生をめざした自主整理への秘策
本物の経営コンサルタントとは?
経営の修羅場を体験した事業再生スペシャリスト
一般債権者に対する考え方とは?
破産債権者に対する考え方とは?
破産管財人とは逆の配当順位を選択する
再生に向けて再出発するための「自主整理」
倒産回避のための秘策とは何か?
金融機関への支払いを一時保留する
自主整理へ向けて「孤独な戦い」へ秒読み開始!
前年度の大胆なリストラが効を奏す
自主整理の計画は他言は禁物!
突然の訃報
取引先から再生への支援を受ける
手形回収資金は定期預金の解約と受取手形の割引を充当
回収先で「手形」の恐ろしさを知る
ついに倒産を完全に回避する!
第6章 ついに自己破産・倒産を回避する!
社員の即日解雇は避けたい!
「自主整理」前夜、心の準備を整える
「自主整理」当日の金融機関への対応
社員に「自主整理」を告げる心構え
関係先には文書ではなく、直接連絡することが重要
目前の現実を乗り越えたときに、姿が見える
全社員の再就職を受け入れてもらえる
生産を他工場に移し、取引は続行できる
第7章 残された最後の課題、各金融機関への対応
会社を整理したあとの社長の立場
最後に残った最大の課題!金融機関への返済
【メインバンク(根抵当権順位第1位)】―――サービサーに債権譲渡
【信用金庫(根抵当権順位第2位)】―――工場の任意売却による返済を提示
【中小企業金融公庫(根抵当権順位第3位)】―――「できる範囲で返済してほしい」
【国民生活金融公庫】―――全額返済を強く要求される
書留内容証明の「催告書」は恐るるに足らず!
任意売却するときの盲点とは?
任意売却先企業の無神経な対応
担保不動産のふたつの処分法
債権回収会社「サービサー」へ債権譲渡
「差し押え」送達にビビるな!
あきれかえる執行官のお粗末な事務処理
エピローグ 復活に向けて再生への一歩を
家族には何もしてやれなかった修羅場の6年間
長男からの最大の贈り物
おわりに―――「泣くが人生、笑いは修行、商いは忍耐、勝は根性」
はじめに―倒産を回避し、奇跡の復活を果たす
もしかしたら自殺するしかないのか・・・・・・・。
2年前の私は会社の資金繰りに万策尽き果て、もうダメだと自暴自棄になり、生きていく自信も喪失し、呆然となっていました。完全に自分自身を身失い、もう人生を棄てるしかないのかとまで追いつめられていたのです。
そんな精神的にも肉体的にも極限の状態のなか、弁護士に相談に行ったときのことです。
「社長の会社も・・・・・・倒産・自己破産の選択を・・・・」
目の前の弁護士が腕組みをしながら、「う―ん・・・・・・」と何回も絶句しながらいった言葉が「倒産・自己破産」の最後通牒でした。
そして最後に弁護士は、うつろな目つきで愕然となっていた私に強く何かを諭すように語ってくれました。
「社長、これ以上は自分を犠牲にしないように・・・・・。これ以上は自分を責めないように・・・・」
自分を犠牲にすることとは・・・・・?自分を責めるということとは・・・・?
やはり、自己破産・倒産するしかないのか・・・・・。そして最後は・・・・・・?
そのとき初めて『自殺』の2文字を現実のものとして実感したのです。
長野県のニット製造工場の創業社長を父にもちながら、私は大手経営コンサルタント会社を経て、32歳のときにファッションアパレル企画デザインと販売会社を自ら独立創業しました。東京で妻と二人三脚、誰からも援助を受けずに起業したその会社は、それなりに順調でした。
ところが、その後のバブル経済の破綻とともに、実家の製造工場が莫大な借入金の返済と取引先の相次ぐ破綻によって、経営危機に陥ってしまったのです。そして父から懇願されて工場の再建・再生のため、私は社長として経営再建の直面することになりました。
工場の社長として就任した平成9年、負債総額3億8千万円、わずか4ヶ月先までしか資金繰りがつづかないとまで宣言されていた社員60名余りの工場。
私にとってはまさに命賭けの、死にもの狂いでの再建でした。余命4ヶ月余りといわれた工場の再建・再生は、かろうじて1年後には増収増益に転じましたが、その後の主要取引先の相次ぐ破綻によって、ついに平成15年、最終的な窮地に陥ったのです。
負債総額2億6千万円―――。
「自己破産・倒産・自殺」を意識の片隅にしっかりと自覚してから、一時は酒に逃げ、死の魔手におびえ、また惹かれながらも自分を何とか鼓舞しつつ、危うい綱渡りのような会社経営を続けざるをえませんでした。
『今、この世に生かされている自分自身に常に感謝する』といった人生観を持ち続けていた私が、人生を棄てる覚悟までしていたときでした。その絶望と自暴自棄との狭間で、まさに運命が変わる『出会い』によって私は救われたのです。
私が、書店で手にした『ある1冊の本』とのめぐりあい。さらに本書で詳述するターンアラウンド・スペシャリスト(企業再生経営コンサルタント)との出会いがなかったならば、私は人生を棄てていたかもしれません。
工場の破綻によって自己破産となり、経営者にとってもっとも大切な「信用」という財産、そして「生きる勇気」を失い、「心の破産」も同時に行っていたかもしれなかったのです。
「倒産・自己破産」とは、会社や財産を失うといった形だけのものではありません。それは「心の破産」という恐ろしい事態を招くことにもつながることなのです。そうなれば、ひとりの人間として二度と再起できないということにもなりかねません。
そのような私が奇跡的に自己破産・倒産を回避できたのです。
それは「自己破産・倒産」していった企業の行動とは、まったく逆の行動に出たからにほかなりません。
膨大な負債を引き継ぎながらの修羅場の工場再建のなか、私は禁輸期間への支払いを一時保留するいっぽう、私を支えてくれた社員はもとより、協力工場を中心とした仕入先すべてに対して支払いを最優先させ、債務の支払いを100パーセント実行しました。それは社員と一般債権者を大切にしたかったからです。
私の生死を賭けた6年におよぶ悪戦苦闘と地獄の日々を、そして倒産・自己破産を回避し、再生を果たしたプロセスをこれから本書で語りたいと思います。
世に、会社を倒産させた元社長の本はたくさん出版されていますが、倒産・自己破産させないで、再建を果たした人の本はあまりありません。そういった意味で、本書は画期的な内容になっていると自負しています。
「自己破産・倒産・自殺」の危機に直面し、暗中模索のなか、日々悩みながらも悪戦苦闘をつづけている中小零細企業の社長、また、かつての私と同様に後継者として親の事業を継承し、そのまま負債という遺産も引き受けてしまった2世社長も多いことでしょう。
どうか諦めないでください。方法は必ずあります。そういった方たちのために本書が少しでもお役に立つことができればと思います。
さらに、先行きの不安を覚えているそのような会社の従業員の方たち、そういった会社と取引をされている関連会社の方にとっても、本書を読むことで、経営者の苦悩がわかり、経営のヒントが必ず見つかるはずです。
そして、これからの時代に船出する若き企業家の方々にも、最新の経営手法だけに振りまわされるのではなく、経営の本質・基本についての私の体験と心の葛藤をお伝えできればと思います。
本書によって、かつての私と同様に、運命が変わる新たな『出会い』があれば幸甚です。
最後になりましたが、本書を世に問うにあたり、『出会いの一冊』を書き記された中島寿一先生、直接ご指導いただいているターンアラウンド・スペシャリストの経営コンサルタント・正木先生、大学時代の恩師である岩元岬・青山学院大学名誉教授、明治大学で私を兼任講師して熱心に起用してくださっている藤江正嗣教授には衷心よりお礼を申し上げたいと思います。
また、本書を出版するにあたってご尽力いただいた鞄見書房の多田勝利専務、そしてなによりも編集作業の労をとっていただいた滑驩謗メ104の今西章二さんには心より感謝いたします。
さらに私と波乱の人生をともにし、苦労をかけてきた妻、長男・啓敏、次男・悠太の本書を捧げます。
2004年12月
藤森俊一
プロローグ 自己破産・倒産が回避できた
次男の瞳に光が差し込んだ日
「一家心中なんて、しなくていいんだね!」
2003(平成15)年2月19日、いまにも雪が振りだしそうな夕方、下校したばかりの当時中学2年の次男が、じっと私を見つめて欲した第一声がこの言葉だった。
「一家離散しなくてもいいんだね!このマンションにこのまま住めるんだね!どこにも引っ越さなくてもよくなったんだね!僕も転校しなくて、今の学校に通えるんだね!」
私はその言葉に思わず胸が熱くなり、こみあげてくるものを禁じえなかった。
次男は弾んだ言葉でそういい終えると、これまで長いあいだ塞ぎこんでいたその表情が、生き生きと明るく変わっていったのである。
「そうなんだ。倒産・自己破産しなくてもよさそうなんだ。会社もお父さんも・・・・・・。」
実は今日、この本『借金地獄から抜け出す合法的裏ワザ』(中島寿一・二見書房)を書いた企業コンサルタント会社の社長に相談に行ってきたんだ。そうしたら『自己破産・倒産』ではなく、会社をいったん整理して、『再生』できますよっていわれたんだ。自己破産しなくてよくなったんだよ。家族が離れ離れにならずに、いっしょにまた生活できそうだ。
お前も来年は高校受験を控えているけれど、志望校に合格できたら、かならず高校に進学させてやるからがんばれよ。お父さんもこれから必死になって乗り切ってみせるから」
私が次男に対して涙を流しながら、なぜか素直な気持ちで穏やかに語った内容、それはちょうど1年前に決意した『自己破産』しかないという選択肢から、『自主再生』へと脱却できそうだという内容だった。
私の家族、妻が、そして目の前に正座して坐っている次男が、みんなこの1年間、何かことあるごとにやりきれない憤りと不安と怒りをこめていい続けてきた言葉。それは、
「ウチの家族は誰も何も悪いことはしていないのに、なんでウチだけが自己破産しなければならないの!お父さんが長男だからという理由で、爺ちゃんの工場の借金をひとり責任をかぶって必死になっているのに、なぜウチだけがこんな惨めな思いと生活をしなければならないの!」
『自己破産・倒産』しかないという選択肢を突きつけられた私は、この家族の無念さを少しでも晴らしたい、親として、そして社長として絶対に破滅だけはしてならないと、この1年、暗中模索の日々を送ってきた。
再生への勇気と希望が生まれた!
一般に企業の『自己破産・倒産』とは、資金繰りがつづかず、金融機関への多額の借入金に対して返済が不能となる状態に発生する。その結果、支払手形・小切手を二回不渡りすると銀行取引停止となって、事実上の『倒産』となるのである。その際、会社および社長、さらに連帯保証人が裁判所へ破産を申し立てることが『自己破産』である。
自己破産・倒産してしまうと、いっさいの金融機関、取引先への借入金を中心とした債務は帳消しにされ、社員への退職金すら出さなくてもいいことになるが、その分、多くの人に多大な迷惑をかけ、二度と会社を興すことはできなくなる。そしてなにより『心の破産』にいたって、精神的に立ち上がれなくなってしまう危険性があるのだ。
いっぽう、『自主再建』とは、倒産を回避しながら、裁判所による法的手段をとらずに事業を終結させることである。その際、社長自らが債権者に対して個別に和解しながら弁済を行い、会社の財産を清算する。この方法は、気力体力ともに大きな負担を強いられるけれども、取引先、社員を含めた多くの人たちに迷惑をかけず、自らも大いなる誇り、これからの再起に勇気と自信を持つことができるのである。
私は次男を前にして急に目頭が熱くなり、自然と涙を流していた。子供たちにはいつも父親らしくありたいと肩に力をこめ、めいっぱい生きてきたつもりの自分・・・・・。
私は嬉しさと同時に思いもよらなかい次男の言葉を聞きながら、この子にいままで父親として気配りが充分行き届かなかった愚かさを噛みしめていた。そして長いあいだ、家族が呪縛のように「自己破産・倒産」におびえつづけていた日々を思い浮かべた。