怖い怖い高利の連帯保証人になっていた、ブティックの奥さんの実母も実兄も
ブティック夫婦が自己破産したならば、
@保証債務を弁済するか
A自分たちも自己破産するか
二つに一つの選択しかありません。
地方銀行2行からの借入れ合計4200万円プラス遅延損害金、それに商工ローン
3社、サラ金5社からの高利の借入金合計約4000万円プラス遅延損害金。
遅延損害金は日歩で毎日増殖していくのです。
毎日毎日借金が雪だるま式に膨らんでいきます。
借入金合計が1億円に達するのは時間の問題となってきました。
奥さんの実家で保証債務を弁済するとしても、先祖伝来の田地田畑1町2反歩
(3600坪)を売っても1000万円になるかどうか。バブル崩壊後、田舎の農地も
すっかり安くなってしまいました。
もっとも、農地を競売に出しても買い手がいません。
「農地法」では5反歩、つまり1500坪の土地を持つ「営農者」しか入札できない
からです。
高価な農機具代、肥料代、消毒薬、そして安い中国産輸入野菜。
農業はもはや、日本では産業として存続できなくなっています。
ですから農地が売りに出されても、それを買いたい、自分の農地を増やしたい
と思う農家は皆無になりました。
実家の母、兄も自己破産しようとしても、田地田畑の処分売りが前提となります。
資産を持ちながら破産は認められないからです。
財産もゼロにするから借金もゼロにする。これが自己破産の基本です。
弁済も出来なければ、田地田畑の処分売りも出来ない、自己破産も出来ない
できないづくしのこの一族、いったいどうすればいいのか?
思いついたのが「第3の道」です。
「とにかく払えるだけ払っていこう」
「毎月1業者あたり1000円でも2000円でも払っていこう」
「合計毎月2万円くらいなら払っていけるだろう。借入金1000万円以上の業者
には、毎月3000円とか5000円にして、1000万円以下の業者には毎月1000
円払いでガマンしてもらおう。
「もう、元金だ金利だ言ってる場合じゃない。高利も低利も関係なし、延滞金には
延滞金がつかないと言うし、すべて一律1000円。これでお願いしよう。」
「どうせ相手は、すぐ認めるはずがない。ダメだとか、全部払えとか言ってくる
だろう。でも、逃げず、隠れず、ケンカせず、『誠意の1000円払い』で支払う
意思を貸し手に明示し続けよう。諸般の情勢の変化とデフレ不況で、支払能力
が小さくなっちゃっただけなのだ」
「どの道、差し押さえだ、競売だと言ってくるだろう。その時はその時。腹くくって
待っていよう。」
「首くくるな、腹くくれ!」
夫婦と実家の保証人が腹をくくったのは平成8年秋のことでした。
〜続きは著作にて〜

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